三菱Ｔ−２　松島基地LAST FLIGHT
21sq Mitsubishi T-2 LAST FLIGHT of MATSUSHIMA AB

２００４年３月１０日、航空自衛隊松島基地にて、三菱Ｔ−２高等練習機の最終訓練飛行（ラストフライト）が行なわれました。この飛行により、松島基地の顔であり、主役であったＴ−２の歴史２９年に幕を閉じました。

当日は朝よりハンガーからＴ−４ブルーインパルス、Ｆ−２、救難隊とハンガーアウト。Ｔ−２も２機（＃１９２、１９４）でてきて、ここ最近の列線駐機とは異なる場所に置かれました。

ここで通常訓練が８時より行なわれ、最初にブルーインパルスのフィールド・アクロ。朝方晴れわたった空も雲が広がり、生憎の天気でしたが５機での第一区分を実施。 その後も臨時教育Ｆ−２飛行隊のＦ−２も次々と離陸。数多くのローアプローチやタッチ＆ゴーを行い、これからの松島の主役を思わせるフライトでした。

今日主役のＴ−２は９時４０分頃、たくさんの隊員がＴ−２のあるエプロン地区に集まり、Ｔ−２のエンジンスタートを見守ります。基地外周もこれと同じく、Ｒ／Ｗ３３エンドにも車が停められない程大勢のファンが集まります。

この日は南風の為、アドーアのエンジンスタートは聞こえづらく残念でしたが、一度滑走を始めた後、すぐに元の位置へ。そしてまたタキシーアウト。

この日はＲ／Ｗ２５。お馴染みのフォ−メーション・テイクオフで離陸。最後の訓練に向かいました。２機はきちっとしたフォーメーションを組み飛んでいきました。

しばらくした後、２機はＲ／Ｗ２５上を翼を大きく振りながらエプロンに集まった隊員と、外のファンにごあいさつ。そのまま南に離脱。数分後、南よりＲ／Ｗ３３よりやや東側から２機は高速で進入。ルーズな隊形ながら基地上空でガバッと捻り、見事なコンバットブレイクを披露しました。この後Ｒ／Ｗ２５に着陸。最後の訓練飛行を終了しました。

最後のタキシングを終え、エプロン地区に戻ったＴ−２は同じく大勢の隊員に迎えられ最終訓練終了の式典を行なっているようでした。ラストフライトなど記念のフライト恒例の水かけも消防車がやってきて行なわれていたようです。その後も記念写真などＴ−２の前に人だかりが絶えませんでした。

この数十分の間に、Ｔ−２ファンとして松島に通ったこの一年、またほんの数年しか見られなかったＴ−２のフライトを思い出しＴ−２ファン冥利に尽きる一瞬だったと思います。
このフライトを見ることができ、大変嬉しく思います。

また１９７５年から続いた松島基地でのＴ−２の高等練習機としての活躍もたった２機でのフライトで終了しましたが、数多くのファイターパイロットを育て、多くの観客を魅了したブルーインパルスの歴史。国産初の超音速機として日本の航空史に残る機体として、永遠に残ると思います。これまでの活躍にお疲れ様。そしてありがとう・・・・・・・

３月１０日　松島基地写真集